玄関部は 江戸時代
お部屋は 明治初期
陰翳礼讃の世界みたい ネッ谷崎さま
お題は 『鶺鴒鳴く』
二十四節気を さらに約5日ごとに分けて
気候の変化や 動植物の動きを伝えるのが 七十二候
鶺鴒鳴くは 七十二候のひとつ
「()の中は器の作者を記してございます」
「えーッ達筆すぎて 読めなーい」
連想したのは 新薬師寺の お庭
のびのび 勝ち虫が 羽を広げ舞っています
上品 初秋の彩り 香
繊細な おしごと
卑弥呼の 宝石箱みたい
深海に 光る魚たち って感じですね
「楽焼 九代目 江戸時代の作でございます」
大気の流れ 感じる壮麗な絵付 『鴨に薄』
盛られたお料理が 対峙します
真剣勝負
豊満な鱧に 寄り添うは セクシーな松茸
緩急自在の コントラスト
音楽のプログラム構想とも 通じます
瓢箪の絵付 九谷焼に盛られた
華ある 京焼
内側は あずき色の背景が 煮ものの ほのかな色味を
浮き上がらせています ・・・続く