キリッとはじまりを締める お屠蘇 福寿
酉年 10日恵比寿
テーブル上の小宇宙 宝恵駕籠の中は
お正月の残響と 春の気配
ぎゅぎゅっと込めた 冬の華たち
ほんのり 響く プロの技
深い味わい 澄まし汁
形も色もないところから 広がるモノの 大きさ
次なる高みは そんな表現 目指したいな
薬味効果 キラリ 極細ネギ
丁寧な味が しっかり浸透
そら豆がもつ 風味が
色艶共に じんわり浮き上がる
乾山角皿 一体化か 対峙か
迎え討つは 銀鱈 生姜 蓮根
考えてみたくなる 配置
そなたなら どう盛る?
ポテトの衣がステキよ 海老クン 洋の芳ばしさ
ホクホクモチモチ 蒸しごはん
「ウン景観とバッチリだね」
「アァいうふうに配置されてると 追体験しやすいね」
「ンダンダ」
「ところで 相撲神社の 石像イメージと違いすぎるよ」
「どういう風に?」
「当麻蹴速を倒した伝説には 想像が飛ばないよ
石工さんに ちゃんとオーダーしたのかな 獅子さん」
「にゃるほどにゃーあれは少なくとも江戸時代のスタイルだニャン」
フルーツの取合せ ゼリーのかたさ
添えられたカスタード風ソース
すべてのバランス 黄金比
定番は 革新の積み重ねですね