tetsukoartsound’s diary

たべものブログ

要庵西富家/会席料理

子供が かくれんぼ好きなように  大人になっても 隠れ家大好き
雅な街中の   隠れ家なら なおのことワクワク
格子戸をくぐり 入口までの 小径のあちこち
出迎えるは  表情多彩な  陶器の人形たち
いつもより 視線が 下を泳ぎながら たどり着く玄関
無人空間なのに 人を感じる 序章空間

履物を預け 多趣味な調度品に 目が散歩 
和ベースの 多国籍感
いったいどんな料理が  用意されているのか
空想  巡らせながら
回廊奥の 静寂の間へ
雪見障子の向こうは 整備された 坪庭
長押の上には軽やかな 『静かさや・・楽しさや・・』リズム感あふれる書
床の間には  やや図形化された紅葉図   流るる有線ではない音源
ヨーロッパ系JAZZ  スピーカーは何処に

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世尊『ウンこれは旨い 良い素材である証しだな 』
菩薩『だいこんも ワサビも まろやか』

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菩薩『炙った てっさ ほのかな香ばしさ 』
世尊『この 一手間こそが 大事なのさ』
長老『器は オリジナル 特注にてございます』

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世尊『なんと上品な  葛も忍ばせてるやも』
菩薩『いかにも  複雑にして すっきりの技 』
長老『京にんじん 盛るは HELMES』

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菩薩『キャッ!芦生の森近くの美山の景色みたい』
長老『美山の里の冬景色を表現しております』
世尊『どれも 格ある味 しかも独特』

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菩薩『味わいある器ですこと』
長老『これも作家に 特注でございます』
世尊『牡蠣のグラタンが 白味噌で一気に和の趣に 』

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世尊『この焼加減  プロにしか出せないね』
菩薩『ゴボウのチップスの 食感も香りも絶妙』
世尊『2種のレースを 外と内で接合した柄 手の込んだ器』
菩薩『透かしも施されて 刺激的発想』

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世尊『いい出汁 一滴残らずいただこう』 
菩薩『お肉と 九条ネギが あいますね 大根も甘い  アレッ アマテラス?』
長老『いえいえ これは 覗きでございます お風呂場覗き図でございます』
菩薩『ワァ裏にも絵柄が 』
世尊『こちらの裏には 自転車が』
菩薩『こちらは 徒歩で逃げる様子』
長老『全部異なり ストーリー仕立てです』
菩薩『ラフな筆運びが 毒っ気に 爽やかテイスト吹き込んでてユニーク』
世尊『覗いてるのは 河童だね』
菩薩『そのワンクッションが 大人taste』

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菩薩『緑輝く 艶やかな 炊き込みごはん』
世尊『ちょっと待った!炊き込みって 
全部 具を混ぜて炊いてると思っていないかね』

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菩薩『いったい何種類の具が 入ってるのでしょう 具沢山』
世尊『ひとつひとつ 別に仕込んで 炊き上がりに 合体の技だろうね』
菩薩『あーなるほど 混ざってるのに 独立してる だからこその味わい』
世尊『白味噌も 独特の風味』
菩薩『すぐきの お漬物も マイルド』
世尊『お漬物まで 最上を据えるとは』

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菩薩『繊細で濃厚 ブリュルレ  シルクタッチ』
世尊『和だけにとどまらない オリジナリティだな』
長老『今や フランスでは 和は 取り入れたい要素 
ならば 元祖和食も 和の垣根の中で閉じこもっているわけにはいきません
和の素材を メインに
あらゆる垣根を飛び越えた視点で  和食を見つめなおし 
新たな可能性を生み出すことこそ 
これからの和食の探求すべき点では ないでしょうか』

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菩薩『おもしろそうな本がいっぱいあるよー』
世尊『こっちも おもしろいよ』

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菩薩『一体一体 表状が違ってて 言葉を発しそう なんて 壮観』
世尊『百人一首の表現』
菩薩『素敵なミニマルworld』
世尊『幅の広い収集だね』

独創性って まだまだ無限ですね  絵も料理もいっしょ
いい刺激に なりました!新たな自分を模索したいです

要庵西富家にて  2015年の締めくくり  
予定を変更して 開けてくださった店主さん 粋なはからい
アポイントの話術の なせる技でしょうか
新しい年も楽しき出会いに 恵まれますように