tetsukoartsound’s diary

たべものブログ

ラヴィオグラフィ/フレンチ

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穏やかそうな masahiro takimotoシェフ
『お待ちしておりました
元々ランチにはないご予算でしたが・・
ご満足いただけましたら 幸いでございます』
『よしなに』
『いったい どんなリクエスト されたのですか』
『これくらいで と言っただけのことですよ』

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君の名は・・褐色のスープの名は   森の恵み
『森林のエッセンスが よく濾過されてるね』
『もの凄い精度で 抽出されてますね
複数の味がします  時間 かかってそうですね』
『薬膳みたいだな』
『御意』

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『小さいのに 大きな存在感』
『ミロみたいだな』
大山崎美術館で観たミロのようです』

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『器の構成   森林みたい』
『桜  杉 』
『さようにございます』
『チップス状の 椎茸 素材の香の深いこと』
『1cmほどのパテも いかほどの凝縮なのでしょう
お口の中で 粒子たちが すごく広がりますね』

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この小さな卵の 中身から拡散される 味覚の ハーモニーの
なんと 重厚なること ミニマルにして 交響曲 
『これまさに 八寸ですね 味が帯状に棚引きます』
『そうだな』
『味覚の色彩が  マーブル状に 何色も混色されるみたい』
パレットの中から どの色を選び どの程度 混ぜるか 混ぜないか
念入りに作り込まれたマチエールの上に 描かれた絵のようです

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『一見クリスマスの オーナメントのようで・・』
透明感ある蕪の下には  ブルーオマール
『薄氷の下で 春を待つ エビみたいで エネルギッシュですね』
『あぁいい身だ』
『添えられた小さなスープも 生薬っぽくて身体に良さそう』

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『鮑の食感  濃厚ですね  海のヒレステーキみたい』
『肝のソースの 苦味が よくあうね』
『その中国茶 花が咲いてるみたいだね』
『漢方っぽくて 温まります』

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『レアですが 低温で 100分かけて 火を入れてあります』
『鴨には トリュフかぁ』
『全部が 主役級ですね』

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『チョコ大好きにとっては これは 唸ります ウォー!』
『お皿に引かれたラインは 柄かな』
『チョコレートです』
『見事な筆さばき 書ですね』

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『小さいのに  良く6種の個性が出てますね』
『すべてが 凝縮されてるね』
『ホットじゃなくて水出しコーヒー にすればよかった』
『なかなか水出しコーヒー出すとこ 無いからね』
『濾過されたピュアな味 香が  お菓子にあってる』

1枚の絵の中に テーマにできる要素が入りすぎていて 勿体無い
よくそう言われたことが 重なりました
そう言われながらも  20年 マイペースで絵を描いてきて 思うのは
どういう絵があっても いいんじゃないかな  と思うからデス

でも一方 コンサートのプログラムを組み立てる時は
全体の流れを すごく意識してる自分がいます
ひとつひとつの曲に見せ場がある  だから全部聴かせたい だけど
全体の中での 緩急を 意識して
互いが 相照らしあえるような 曲順で配置をする

 複数の曲を  大きなひとつの 宇宙として 
捉えているからかもしれません  それは
もしかしたら  聴く人への 心遣いなのかもしれませんね

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ミシュラン星シェフ とても謙虚な雰囲気の方でした
大きな評価を与えられても そういう姿勢 私もそうありたいです
プロの料理人からは 本当に多くを 学ばせていただいています

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京の師走  市場も 混雑  外国人も多くなりました
来る年も 五感に響く食に 出会えますように